上田城櫓2棟と武者溜まり復元 10年以内に 市など方針
2012年8月2日(木) 信濃毎日新聞
▼以下引用
上田市教育委員会と市は1日、上田城跡公園にある本丸の北東側の一角に櫓2棟を、二の丸だった場所にある市民会館を取り壊して、「武者溜まり」をそれぞれ10年以内に復元する方針を明らかにした。上田城跡をかつての姿にできるだけ近い史跡として後世に残す狙い。市教委が本年度策定した「史跡上田城保存管理計画」と改訂した「整備基本計画」に方針を盛った。
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記事によると、上田市教委文化振興課の話で上田城の本丸には7棟の櫓があったことがわかっているとのこと。現存するのは、本丸内南東側にある北櫓と南櫓、南西側の西櫓の3棟のみで、北東や北西側にあった残り4棟は明治維新後、藩士らに払い下げられ、そのあとどうなったかは不明なんだそうです。
今回の計画では、観光客らが見やすいよう、現存しない4棟のうち櫓門に近い2棟と周辺の土塀を優先的に復元することにしたそうです。当時の写真などがないために、現存する櫓を参考に設計することを検討しているとのこと。
武者溜まりは土塁と石垣に囲まれ、武士が出陣前に待機する場所。時期は未定とのことだが、文化交流施設建設に伴う市民会館の閉館の後の取り壊した上で発掘調査を実施。復元後は多目的広場としても活用する考えだそうです。
市民会館の場所は「武者溜まり」と言って武士が出陣する間に待機する場所だったんですね。
現在でも上田城跡公園の市民会館の下あたりに立札がたっていたと思います。
上田市教育委員会では、上田城復元の史料となる古い写真や絵図の提供を呼び掛けているそうです。
問合せは上田市教育委員会文化振興課(TEL:0268-23-6361)へ。
交流・文化施設の開館に合わせて上田城跡の復元が進められていくのいいですね!
(文:mitu)
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