【特集】早川知佐のNHK大河ドラマ『真田丸』見聞録<オープニング&目次>
上田観光大使 六龍堂・早川知佐の
NHK大河ドラマ「真田丸見聞録」
うえだNaviにて連載するNHK大河ドラマ「真田丸」の関連企画連載。
信州上田観光大使であり歴史プロデューサーの早川知佐氏による、大河ドラマ「真田丸」の見聞録として、放送中の一年間、毎週放送されるドラマについての解説やさらに深く切り込んだ見どころをご紹介いただきます。一度見た後だからこそわかる、さらに深い真田家についての知識、時代背景などを知って、大河ドラマを三倍楽しもう!
はじめに~
真田丸の第一話は、存亡の危機に立たされた武田家の様子から始まった。徳川の陣に偵察に行った十五歳の信繁が敵に見つかり、盗んだ軍馬で走り出す。
信繁が徳川兵に追われるあのシーンはきっと、最終回に追う側と追われる側が逆転をして私たちの前にまた現れるのだろう。真田丸にはそんな伏線がたくさん潜んでいる。この連載ではその伏線やエピソードの背景などを解説。よりドラマを深く楽しんで頂きたい。
-武田家と真田家-
まず、武田と真田の関わりについて説明したい。真田丸以前のお話だ。
武田家は勝頼が二十代目の当主という、超名門の戦国武将。老舗の超一流大企業だと思ってほしい。勝頼の祖父・信虎の時代から周辺の土地をバンバン侵略。その地の領主、いわば経営者たちを追い出し取り込み、規模をますます拡大していった。真田で小さな町工場のような領地を経営する真田幸隆も、信虎に領地を奪われた一人だった。
幸隆は妻子を連れて群馬県まで逃げ、再起を図るチャンスを狙っていた。しかし強大な武田家にはなかなか敵わない。だが若き信玄が父・信虎を追放するという形で武田家が代替わりすると、幸隆は運命を新社長に賭け武田家に再就職。新参ながらも信玄の下で出世に出世を重ねて重役にまで上り詰め、ついに領地を取り戻すのだった。その幸隆の位牌に手を合わせるとりは、彼の妻。実家も真田と近しい家の出だ。
「真田の地に帰りたい」や「出来たらこの真田の地で死にたいので」というセリフには、夫と取り戻した故郷への愛着と、その故郷に眠る夫への愛情がこもっているのだ。
次話→ 武田家の苦悩<第1回 船出>
早川知佐の真田丸見聞録
目次
■早川知佐の真田丸見聞録オープニング
■
<第1回 船出> 武田家の苦悩
■
<第2回 決断> 武田家の魂を継ぐ者
■
<第3回 策略> 真田を支える『弟』たち
■
<第4回 挑戦> 真田と徳川の因縁
■
<第5回 窮地> 信繁と女性たち
■
<第6回 迷走> 信繁と、茂誠と松
筆者プロフィール
歴史プロデューサー
早川知佐(はやかわ ちさ)1977年生まれ 幼少時より歴史に傾倒。
2007年より歴史プロデューサー『六龍堂』として活動を開始。東京を中心に歴史イベントやグッズ開発のプロデュースなどを手掛け、2008年7月、それまでの活動と戦国武将・真田幸村公への熱意を買われ『信州上田観光大使』に任命される。
「歴史で地域活性化=日本を元気に」をモットーに、地方自治体による歴史観光のアドバイザー、歴史ファンへの情報発信、イベント企画、歴史講演、地域活性化講演、イベント司会、書籍への執筆などを手掛ける「現代の軍師」として活躍。
地域問わず、歴史ファンの交流活性と地域活性に努めている。オフィシャルサイト■
六龍堂 公式ブログ
■
早川知佐 Facebook
関連サイト
■
NHK大河ドラマ「真田丸」
■
信州上田真田丸大河ドラマ館
■
上田観光コンベンション協会
■
信州上田観光ガイド 上田城
関連記事