【特集】早川知佐のNHK大河ドラマ『真田丸』見聞録・武田家の魂を継ぐ者<第2回 決断>

うえだNavi編集部

2016年03月15日 10:00

上田観光大使 六龍堂・早川知佐の
NHK大河ドラマ「真田丸見聞録」
うえだNaviにて連載するNHK大河ドラマ「真田丸」の関連企画連載。
信州上田観光大使であり歴史プロデューサーの早川知佐氏による、大河ドラマ「真田丸」の見聞録として、放送中の一年間、毎週放送されるドラマについての解説やさらに深く切り込んだ見どころをご紹介いただきます。一度見た後だからこそわかる、さらに深い真田家についての知識、時代背景などを知って、大河ドラマを三倍楽しもう!

 武田家の魂を継ぐ者 <第2回 決断>

第二話ではついに勝頼が自害をして武田家が滅亡してしまう。

勝頼と昌幸の関係というのは社長と社員という関係だけでなく、企業とその下請け会社の関係でもある。武田家に属しているのだが、昌幸は真田家の社長でもあるのだ。

しかし小さな町工場が単独で生きていく事は難しい。武田家に代わる新たな主に仕えなくては、真田家の存続は無い。その主選びに悩んでいるのが二話のラストだ。

勝頼自害の際、彼の若い妻(後妻)と年若い息子も一緒に自害しているのだが、代わりにこの場に現れたのは武田信玄の亡霊だった。その亡霊は昌幸の元にも現れる。

武田家臣たちが新しい主の元に再就職をしていく中、結果的に独り立ちが出来たのは昌幸のみ。信玄の亡霊は、武田の魂を継ぐ昌幸の未来を示唆するかのようだった。


写真:真田昌幸が武田勝頼を迎えるはずだった岩櫃城

→次話 真田を支える『弟』たち <第3回 策略> (近日公開)
←前話  武田家の苦悩 <第1回 船出>


 早川知佐の真田丸見聞録 目次

早川知佐の真田丸見聞録オープニング
<第1回 船出> 武田家の苦悩 
■<第2回 決断> 武田家の魂を継ぐ者
■<第3回 策略> 真田を支える『弟』たち
■<第4回 挑戦> 真田と徳川の因縁
■<第5回 窮地> 信繁と女性たち
■<第6回 迷走> 信繁と、茂誠と松

 筆者プロフィール

歴史プロデューサー 早川知佐(はやかわ ちさ)1977年生まれ 幼少時より歴史に傾倒。
2007年より歴史プロデューサー『六龍堂』として活動を開始。東京を中心に歴史イベントやグッズ開発のプロデュースなどを手掛け、2008年7月、それまでの活動と戦国武将・真田幸村公への熱意を買われ『信州上田観光大使』に任命される。
「歴史で地域活性化=日本を元気に」をモットーに、地方自治体による歴史観光のアドバイザー、歴史ファンへの情報発信、イベント企画、歴史講演、地域活性化講演、イベント司会、書籍への執筆などを手掛ける「現代の軍師」として活躍。
地域問わず、歴史ファンの交流活性と地域活性に努めている。オフィシャルサイト■六龍堂 公式ブログ
早川知佐 Facebook

 関連サイト

NHK大河ドラマ「真田丸」
信州上田真田丸大河ドラマ館
上田観光コンベンション協会
信州上田観光ガイド 上田城

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