【特集】早川知佐のNHK大河ドラマ『真田丸』見聞録・信繁と、茂誠と松<第6回 迷走>

うえだNavi編集部

2016年04月05日 10:00

上田観光大使 六龍堂・早川知佐の
NHK大河ドラマ「真田丸見聞録」
うえだNaviにて連載するNHK大河ドラマ「真田丸」の関連企画連載。
信州上田観光大使であり歴史プロデューサーの早川知佐氏による、大河ドラマ「真田丸」の見聞録として、放送中の一年間、毎週放送されるドラマについての解説やさらに深く切り込んだ見どころをご紹介いただきます。一度見た後だからこそわかる、さらに深い真田家についての知識、時代背景などを知って、大河ドラマを三倍楽しもう!

 信繁と、茂誠と松 <第6回 迷走>

第六話のラストは昌幸のセリフに「上田に生まれて良かった!」と感じるものだった。

まさに昌幸の覚醒といった回だろう。

一方で、また松と茂誠に試練が訪れる。このいかにもドラマらしい展開も、実は真田家の資料に書いてある出来事なのだ。

真田家の資料である「加沢記」には、松が安土で行方不明になり二年後に発見される、と記載されている。

この一文を、信繁と絡ませて魅力的に膨らませたサブストーリーになっているのだが、この関係は大坂の陣まで続くのだと予想する。

信繁は大坂で人生最後の手紙を茂誠や松に宛てて送っている。

松には心配かけて申し訳ないという、仲の良い姉弟らしい内容だ。

この手紙から読み取れる姉夫妻との親密さが、加沢記の内容と共にこのサブストーリーの元になっている。

昌幸の下で真田の家臣となる茂誠だが、どのような展開が待っているのか。そればかりは歴史も教えてはくれない。


NHK大河ドラマ「真田丸」<第6回 迷走>あらすじ動画

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 早川知佐の真田丸見聞録 目次

早川知佐の真田丸見聞録オープニング
<第1回 船出> 武田家の苦悩 
<第2回 決断> 武田家の魂を継ぐ者
<第3回 策略> 真田を支える『弟』たち
<第4回 挑戦> 真田と徳川の因縁
<第5回 窮地> 信繁と女性たち
■<第6回 迷走> 信繁と、茂誠と松

 筆者プロフィール

歴史プロデューサー 早川知佐(はやかわ ちさ)1977年生まれ 幼少時より歴史に傾倒。
2007年より歴史プロデューサー『六龍堂』として活動を開始。東京を中心に歴史イベントやグッズ開発のプロデュースなどを手掛け、2008年7月、それまでの活動と戦国武将・真田幸村公への熱意を買われ『信州上田観光大使』に任命される。
「歴史で地域活性化=日本を元気に」をモットーに、地方自治体による歴史観光のアドバイザー、歴史ファンへの情報発信、イベント企画、歴史講演、地域活性化講演、イベント司会、書籍への執筆などを手掛ける「現代の軍師」として活躍。
地域問わず、歴史ファンの交流活性と地域活性に努めている。オフィシャルサイト■六龍堂 公式ブログ
早川知佐 Facebook

 関連サイト

NHK大河ドラマ「真田丸」
信州上田真田丸大河ドラマ館
上田観光コンベンション協会
信州上田観光ガイド 上田城

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