信州紬の里・人・しごと 藤本つむぎ工房
2012年6月3日(日) 信濃毎日新聞
▼以下引用
上田城を気づいた真田昌幸、その息子信之と幸村。彼らの足跡を感じながら、信大繊維学部の近く上田市常田にある藤本つむぎ工房を訪れました。経営しているのは、佐藤圭司さん(74)と長男の元政さん(38)親子です。
工房そのものの歴史は江戸時代初期までさかなのぼるとのことで、蚕の種となる卵を扱っていました。会社は1940年(昭和15)年に発足し織物を始め、現在は機械織りを中心に操業していますが、手織りも行います。社長の圭司さんは経営中心で、元政さんは営業部長として、染めや織り、販売などの業務を担っています。
▲引用ここまで
長野県で織られている紬は「信州紬」と総称で呼ばれていて、「上田紬」も信州紬の中に含まれています。
信州紬が経済産業大臣指定伝統的工芸品に指定されているため、上田紬も伝統工芸品として販売がされています。
記事の中で蚕の卵と出てきますが、それは「蚕種(さんしゅ)」と呼ばれて、明治、大正時代には上田で盛んに作られて、全国に販売されていました。長野県全体が養蚕で栄えた地域ですが、その中でも上田は蚕種でとっても栄えた地域なんです。
藤本つむぎ工房さんのHPでは、工房で製作した紬の一部を見ることもできます。
藤本つむぎ工房
http://ueda-fujimoto.jp/
(文:mitu)
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