上田市の合併7年目 3地域から 市民参加はいま(上)

うえだNavi編集部

2012年06月21日 22:00

2012年6月21日(木) 信濃毎日新聞

▼以下引用

上田市武石小沢根の市営温泉・宿泊施設「岳の湯温泉雲渓荘」。

雲渓荘は1977年(昭和52)年、旧武石村が宿泊施設を建設して営業を始め、村が出資する武石開発公社(現上田市地域振興事業団)に同年10月から運営を移管した。だが類似施設が増え施設が老朽化していることなどから来客数は減り続けた。2010年度の宿泊、日帰り客合計は8600人余で、98年度と比べると43%の大幅減。10年度には累積赤字6400万円余を旧公社が別事業で得た収益から全額補填するなど、厳しい経営が続いている。

ー中略ー

雲渓荘の経営難という課題に、地元住民が積極的に関わろうという機運は広がっていない。市武石地域自治センターは4月下旬、経営状況についての住民説明会を4日間で計7回開いたが、参加者は計86人にとどまった。「歴史ある温泉を残してほしい」という意見が相次いだが、具体的な提案はあまり出なかった。

▲引用ここまで

合併して7年が経つ上田市、信濃毎日新聞で田中記者の取材による記事が上中下にわたって掲載されるようです。

今回は上ということで武石地域。

雲渓荘(うんけいそう)の存続問題に光を当てて武石地域の現状を垣間見ることができます。

記事によると、武石地域自治センターの伊藤定衛センター長は「雲渓荘の方向性を決める上で住民の意向を知りたかったが、意外に反応は少なかった」

元武石村議で3月まで武石地域協議会長だった清住章雄さん(67)は「合併前から住民は村任せの傾向が強く、地域課題を考える機会はほとんどなかった。行政が先に方針を示さないと議論が難しい面もある」とみているそうです。

合併前に4市町村がまとめた新市建設計画では、地域づくりの原動力として「市民との協働」を掲げ、「みんなで知恵を出し合い汗をかき、行動する住民・団体・企業・行政が『協働』するまちをつくります」としたそうですが雲渓荘をめぐって行政と住民が互いに出方をうかがっている様子です

自治基本条例が平成23年4月1日から施工されて1年が経ちます。

行政と市民とが協働するまちづくりのためには、行政に頼りきりにならず、ちょっとずく出して住民も考えたり、行動していかなければならないですね。

(文:mitu)

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