2012年6月22日(金) 信濃毎日新聞
▼以下引用
今月12日の夕方、上田市二の丸の市民会館大ホールに旧丸子町の町歌が響いた。
この日は、同館で7月1日に開く「上田市民コーラスフェスティバル2012 ありがとう!上田市民会館記念コンサート」の練習があった。2014年秋に市交流・文化施設が同市天神に開館するのに伴い、同会館は閉館するため、市内の合唱団関係者らが実行委員会をつくり、10年1月に続いてフェスを企画した。本番では、06年の合併で上田市となった旧丸子町、旧真田町、旧武石村と旧上田市ゆかりの歌を全域の市民が一緒に歌う計画。この日の練習でもステージで100人余が声を合わせた。
初回のフェスにも参加した丸子混声合唱団の団長広川智子さん(62)=塩川=は「さまざまな人と交流して新たな練習法も学べた。レベルアップにつながる経験を積めている」喜ぶ。
同合唱団の主な活動は、市丸子公民館での週1回の練習と市丸子文化会館で開く発表会。他の合唱団と交流したり、丸子地域以外で歌ったりすることは、合併前はほとんどなかった。今回のフェスには40人余の団員のうち半数ほどが「遠くて、車も運転できない」といった理由で参加しないものの、約20人が最近は月10日ほど、市中心部の公民館などで開く合同練習に通う。
上田市の母袋創一市長が07年1月に建設方針を明らかにした交流文化施設。
ー中略ー
「新市の将来を描き一体感を生み出すには、人材育成もできる拠点が必要だ」。母袋市長は、同施設を整備する意義についてこう強調する。
ただ、丸子地域では、旧丸子町が1993年に開館した市丸子文化会館に800席余の「セレスホール」がある。財団法人が87(昭和62)年から運営する信州国際音楽村(生田)もあり、300席のホールには海外も含め多くの音楽家が訪れる。丸子文化協会の伊藤渓水会長(68)は「交流・文化施設について、丸子地域の文化団体の関心は総じて低い。必要性を感じないと言う人もいる」と話す。
市教委は、市全域の文化団体が交流・文化施設の活用方法を考える「利用者団体連絡協議会」の準備会を昨年5月に立ち上げたが、その後の話し合いはなく、まだ正式に発足していない。「各団体と個別に意見交換している」(文化振興課)とするが、市民の関心をどう高め、活発に利用してもらうか、具体的な対応はこれからだ。
▲引用ここまで
田中記者取材の2回目の「中」の記事です。昨日の武石地域につづいて、今日は丸子地域でした。
記事の最後には、コーラスフェスティバル実行委員長の横関さんが市内の合唱団の交流やそれぞれの発表会を支援するNPO法人を来年度までに発足させる構想を描くとのこと。
交流・文化施設は合併特例債を使って建設されるとのことで、反対意見もまだありますが、工事主体も先日決まり、実際にどのように利用していくのか、どんなことをしていくのか、人材育成とはどんな人材を育成していくのかなどソフト的なところ考えて準備していかなければならない時期に来ていると思います。
行政・市民・議会が協力・協働しながら考えていいものをつくり出していきたいですね。
(文:mitu)