おらほの自慢 塩田平のため池群

うえだNavi編集部

2012年07月06日 07:46

2012年7月6日(金) 信濃毎日新聞

▼以下引用

上田市の南西方面に広がる塩田平には、至る所にため池が点在する。市によると、湯川、産川、尾根川の周辺を中心に、大小合わせて100カ所余。貯水量は計300万トン以上になる。2010年3月、「塩田平のため池群」として農林水産省の「ため池百選」に県内5か所の一つとして選ばれた。評価されたのは、現在も農業に欠かせないことと、周辺の田園風景と調和した美しさだ。

ー中略ー

上田市誌の編さん主任を務めた塩田平文化財保護協会会長の宮本達郎さん(80)=上田市本郷=は「江戸時代、塩田平に田んぼは900ヘクタール近くあった。だが周りの山々は標高が低くて大量の水をためられないので、ため池なしには稲作はできなかった」と説明する。

ー中略ー

現在は、地元自治会の住民がそれぞれのため池を維持管理する。毎年6月と8月ごろには、多くのため池周辺の草刈りなどをする。だが、少子高齢化や農家の減少により、維持管理をする人は不足しつつある。田んぼも減り、現在は730ヘクタールほど。用水路がコンクリート製になり、昔よりも効率よく水を田に送れるように。宮本さんは「ため池の存在意義は低下している」と残念がる。

一方で、ため池に新たな価値を見出そうとする動きも出てきた。塩田平の同市下之郷にある長野大。高橋大輔教授(河川生態学)のゼミは、大学敷地内の森に放置されていたため池を今年から広げ、手入れを続けている。池が森の動植物にどんな変化をもたらすかを調べる狙いだ。「塩田平のため池で遊んだことがあるか」「現在、どのように使っているか」といった聞き取り調査も近く行う。

▲引用ここまで

塩田平といえば生島足島神社や別所温泉という有名な地がありますが、ため池も有名なんです!

農業用水の確保、里山の環境保全や動植物のすみか、景観保全、など様々なところでため池ってとってもいい影響を与えていると思います。

昔は、ため池を使って「塩田鯉」の養殖もされていて、「佐久鯉」と並ぶぐらいの鯉の出荷もあったとか。

また、ため池といえば、周辺に河童の伝説などの民話のお話もたくさんあります!

上田の魅力の一つですね!

(文:mitu)

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