2012年8月27日(月) 信濃毎日新聞
▼以下転載
「信州を元気にしよう」と、県内在住・出身の10代~20代の女性で昨年5月に結成されたご当地アイドルグループ「あっぷる学園応援部」。上田市中央2の旧映画館「上田映劇」を拠点に、ライブやテレビ出演など活躍の場を広げている。記者は小学生時代、アイドルグループ「モーニング娘。」に熱中し、ダンスもまねした。アイドルが華やかな舞台の裏でどんな練習をしているか知りたくて応援部の練習に参加させてもらった。
(西原菜穂)
練習は週1回、平日の午後6時半から2時間行う。上田映劇近くの貸しスタジオが練習場だ。この日は長野、松本、諏訪の各市などから、学校や仕事を終えたメンバーが7人集まった。
指導は小諸市でダンススクールを主宰する柳沢朱美さん(48)。宝塚音楽学校に毎年10人ほどの生徒を合格させる東京のミュージカルスクールで、10年以上講師を務めた経験がある。ことし3月から応援部を担当している。
キーボードの伴奏に合わせ基礎的な発声練習などをした後、演技を交えた早口言葉の練習が始まった。手をたたいて客を呼び込む「商人」の口調で「麦ごみ麦ごみ三麦ごみ・・・」と言ったり、手を口元に当てて高い声を出す「姫」を演じつつ「菊栗菊栗三菊栗・・・」と唱える。記者も挑戦したが、声の高さをかえるくらいしか演じ分けができず、メンバーたちに「商人の声が怖い」と笑われてしまった。
大笑いした後に大泣きする演技の練習もした。両手で目を覆った記者に、柳沢さんが「手で顔を隠して泣きまねをするのは子どもがやること。顔を見せて演技するのがプロ」と激しく助言。その後、あおむけになって脚を伸ばしたまま上下させたり、脚を上げた体制から上体を起こしたりして腹筋を鍛えた。ダンス練習の前に、運動不足の記者の体は限界を迎えそうだ。
レッスンの内容のほとんどは、基礎的な発声や体づくりだ。柳沢さんは「素人らしさがご当地アイドルの魅力と言っても(発声や動きが)『できていない』と思われたら客が離れ、仕事がなくなる。実力の世界だから、テレビなどでも通用する力を付けてあげたい」と話す。
メンバーの一人、佐久市の中学1年「せれな」さん(13)は、放課後と休日のほとんどを応援部の練習やライブに費やす。ストレッチと腹筋運動は毎日欠かさず、アイドルのライブDVDを見て話術に磨きを掛ける。「学校の部活もしたかった。でも、今の夢はあっぷる学園で活躍すること。練習は厳しいけれど、初めて教わることばかりで楽しい」。表情は生き生きしている。
リーダーで女優としても活動する「りさぴょん」さん(小諸市)は「県内のどこに行っても『あっぷる学園応援部』と言えば分かってもらえるような、ナンバーワンアイドルになる」と意気込む。
練習の最後に、あっぷる学園応援部のデビュー曲「ALL☆Right(オールライト)」を踊ることになった。とにかく見よう見まねで手足を動かしたが、疲れ果てた記者はリズムに全く付いていけない。笑顔でステージをこなすには、日々の努力が欠かせないのだ。
全国各地にご当地アイドルが続々と登場する中、リボンやフリルのついたかわいい衣装で歌うだけでは生き残れないと実感した。陰で努力を重ねる応援部の魅力が、多くの人に伝わればいいと思った。
▲転載ここまで
あっぷる学園応援部の練習に信濃毎日新聞の西原記者さんが参加した様子が掲載されていました。
基礎的な練習の様子が良くわかる記事ですね!
あっぷる学園では今度9月30日に上田映劇で文化祭が開催される予定です。おうえん部とけいおん部両方が出演予定のようです!
あっぷる学園のメンバーたちの頑張り応援したいですね!
あっぷる学園
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