上田・浦里小学校火災 トイレ付近重点調査 消防団が夜間警戒

うえだNavi編集部

2012年09月08日 07:13

2012年9月8日(土) 信濃毎日新聞

▼以下転載(第一社会 39面)

上田市浦野の市浦里小学校の木像校舎など5棟が5日深夜に全焼した火災で、上田署と上田広域消防本部は7日も実況見分を行い、出火場所の目撃証言が複数ある北校舎と旧管理棟(旧校舎)の間のトイレ付近などを重点的に調べた。放火の可能性も含めて調べている同署は、現場周辺のコンビニエンスストアから防犯カメラ映像の提供を受けたほか、周辺の聞き込みを続け、出火前後に不審な人物がいなかったか調べている。

住民の不安が募っているため、、地元の消防団分団は6日から、夜間に消防車で巡回して警戒。同市消防団も市内の全29分団に呼び掛け、市全域で同様の見回りをしている。

「トイレ付近で火が見える」との119番通報があったのは5日午後10時4分。通報した近くの男性は「トイレ近くの木から火が出ているように見えた」と話している。他にも「トイレ付近から出火し、さらに北校舎や渡り廊下、旧管理棟に燃え広がった」などの証言がある。

前日の4日、午後9時45分の119番通報で物置を全焼した同市仁古田の火災も出火の原因がわかっていない。現場は浦里小と約800メートルしか離れておらず、地元住民は「また(不審火の)火事が起きるのではないか」と不安を募らせている。このため、地元の市消防団第18分団は7日午後8時50分すぎ、5人が消防車1台に乗り込み、同市浦野の詰所を出発。同校を含む浦里地区を1時間かけて回った。市内全分団も当面巡回を続ける。

分団員73人のほとんどは同校卒業生。5日の出火当時は50人余が駆け付け涙を流しながら消火活動する団員もいた。

分団の管内では、仁古田の川西小学校で1989年8月10日午後9時45分ごろに火災があり、木造2階建ての北校舎延べ2200平方メートルを全焼した。出火原因はたばこの火の不始末とみられる。浦里小1年の長女がいて、自分も卒業した林秀直分団長(36)は「管内に二つある小学校がどちらも焼けてしまって悔しい。できるだけのことをしたい」と話す。

浦野自治会も9日、自治会員による夜の防犯パトロールを始める。小泉強自治会長(64)は「住民が安心できるよう、細かい路地までしっかり見回りたい」と話した。

▲転載ここまで

浦里小学校の火災の出火原因の究明が進められています。

トイレ付近を重点的に調べているようですが、放火の可能性も含めて調べているようです。

また、地元消防団の第18分団の警戒の様子も記事になっていました。浦里小学校の火災を受けて上田市消防団の全分団で夜に警戒活動として車両で見回りを行っています。

不安が募っているときにこうやって消防団の方が見回ってくれるって安心しますね。

(文:mitu)

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