上田・浦里小、児童の声戻る 火災後初登校 授業を再開

うえだNavi編集部

2012年09月11日 05:28

2012年9月11日(火) 信濃毎日新聞

▼以下転載

校舎など5棟を全焼する火事が5日深夜にあった上田市浦野の浦里小学校で10日、授業が再開された。92人の全校児童全員が登校。午前は市民会館に観劇に出掛け、午後は延焼を免れた南校舎で学級ごとに集まった。子どもたちの元気な声が戻ってきた。

各学年1学級ずつの同校児童たちは午前8時すぎ、保護者や地元住民に付き添われながら集団で登校。同校近くの浦野公民館に集まった。手を振る教職員から「おはよう」と出迎えられると「おはようございます。」と元気にあいさつした。

同公民館で非公開で全校集会を開催。滝沢俊明校長によると、校長は「みんなで大事にしてきた校舎を守れず、ごめんなさい」と謝罪し、同校児童野球チームが地域の大会で9日に優勝したことにも触れ「下ばかり向いてはいけないと学ばせてもらった。今まで以上にいい学校にしよう」と呼び掛けたという。

その後、バスに乗って同市二の丸の市民会館へ。劇団四季ミュージカル「王様の耳はロバの耳」を鑑賞した。同劇団が全国で小学生を無料招待する「こころの劇場」。当初は市内外の6年生だけの予定だったが、気分転換もあって浦里小は全校で訪れた。

午後は持参した弁当を同公民館で食べた後、南校舎へ。

4~6年生はこれまでの教室、全焼した北校舎に教室があった1~3年生は家庭科室、音楽室、児童会室に入り担任教諭から火災について説明を受けた。火災があった5日は休校だったため、児童たちが授業で登校したのは4日以来、6日ぶりだ。

この日から県のスクールカウンセラーが同校に常駐。上田市などの上田地域定住自立圏で雇用している同カウンセラーも随時派遣され、子どもたちの精神面のケアに当たる。滝沢校長は「火災について子どもたちと話し合う時間を持ちながら、教科の授業を徐々に再開したい」とした。

地元の4自治会はこの日、学用品購入などのために全国から受け付ける募金の講座を開設。詳細を詰め、近く金融機関と口座番号を公開するという。

一方、上田署と上田広域消防本部は10日も火災現場で実況見分を続け、火元と出火原因の調べを進めた。

▲転載ここまで

浦里小学校で10日から授業が再開されたようです。

スクールカウンセラーの方も常駐するようになって児童たちの精神的面のケアの支援もできるようになったようです。

これからどのような支援や手助けができるかみんなで考えて実践していきたいですね。

(文:mitu)

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