上田・浦里小火災から1週間 トイレ渡り廊下重点捜査

うえだNavi編集部

2012年09月12日 05:28

2012年9月12日(水) 信濃毎日新聞

▼以下引用

上田市浦野の浦里小学校で5日深夜に校舎など5棟を全焼した火災は、12日で発生から1週間。連日現場で実況見分を続けている上田署と上田広域消防本部は、全焼した北校舎と旧管理棟(旧校舎)の東端一帯に出火場所をを絞り、特にトイレと渡り廊下付近を重点的に調べている。出火原因を特定する物は見つかっておらず、現場は普段火の気がないことなどから、同署などは放火の可能性も含めて引き続き調べを進める。

ー中略ー

トイレは瓦屋根で南北に長い。男女共用で、同署などによると東側は7つの個室、西側は男子用の壁がある。南側と北側にそれぞれチェーン式の鍵を掛けている。渡り廊下は木造トタン屋根。トイレとの間に通路があるほか、旧管理棟に近い方に東西に横切れる通路があり、夜間でも渡り廊下などの通行は可能だ。

同校によると火災があった5日は水曜日だったが、教員の研修会が校外であったため休校。研修会後に数人の教員が戻り、教員室がある南校舎などで仕事をし、最後に残っていった教頭が午後8時50分ごろに帰宅する時は異常は確認していないという。

同校では、7月27日から西側体育館で耐震工事中。工事関係者によると5日は午前8時から午後6時半ごろまで数人が作業。普段、トイレも専用の簡易施設を使っており、工事に関係のない場所には立ち入らないという。

上田署になどによると、実況見分でトイレの鍵は二つとも施錠された状態で見つかった。このため同日は昼間もトイレに入れなかったとみられる。トイレ、渡り廊下と北校舎の境の両出入口、渡り廊下と旧管理棟の境の出入り口の鍵も掛かっていたとみられるが、いずれも燃え方がひどく、確認されていない。たばこの吸い殻なども確認は難しい状況。ガソリンや灯油の石油類が現場にあったかどうかは分析中だ。

4日夜にも800メートルほど離れた物置を全焼する火災があったものの、原因は不明。同校近くの住民女性(68)は「不安で夜も眠れない」と話す。実況見分はさらに数日続く見通しだ。

▲引用ここまで

浦里小学校の火災から1週間が経ちました。支援の輪が広がりつつありますが、火災の原因についてはまだまだ未確定のようです。

上田警察署と上田広域消防本部のみなさんに頑張っていただいて、一日も早い原因の究明につなげていただきたいですね。

(文:mitu)

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