上田・浦里小「校舎の思い出残したい」住民ら部材の保存計画
2012年9月18日(火) 信濃毎日新聞
▼以下転載
火災で校舎など5棟を全焼した上田市浦野の浦里小学校で17日、焼けた建物の柱などがれきを撤去する工事が始まった。同市教委によると、徐々にがれきを運びだし、約1カ月後に更地にする予定。地元住民らは「校舎の思い出を残したい」と焼けた校舎の木材などを保存する計画だ。
市内の建設業者など約130社でつくり、災害時に連携して対応する市防災支援協会が工事を担当。この日は焼け跡で午前8時から午後5時ごろまで作業し、木と金属を手作業で分類したり、重機が通るための鉄板を置いたりした。様子を見に訪れた卒業生の会社役員柳原千鶴子さん(65)=上田市東内=は「思い出がたくさん詰まった場所が更地になってしまうのは切ない」と話した。
同校は、児童の安全確保のため、工事が終わるまでは校庭を使わない方針。今月22日に予定していた運動会は無期延期にしており、滝沢俊明校長は「運動会はできるだけ早く実施したい」と話した。
地元住民でつくる同校の学校運営協議会は、全焼した旧管理棟(旧校舎)と北校舎の梁や柱だった木材約50本や、基礎部分の石などを残す予定。木材は短く切り希望者に配ることを検討している。木製の笛「コカリナ」の奏者で同市出身の黒坂黒太郎さん(63)が「(焼けた木で)児童たちにコカリナを作りたい」と申し出ており、同校は黒坂さん側にも木材を提供する考えだ
▲転載ここまで
浦里小学校の火災から2週間が過ぎようとしています。
昨日も信濃毎日新聞の週刊写真ジャーナルに今回の火災についての写真が大きく掲載されていました。
火災で焼け落ちてしまって部材を使って思い出を残しつつ、これからの児童たちのことも考えていきたいですね。
(文:mitu)
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