上田信金元支店長を不起訴 長野地検「嫌疑不十分」で
2012年9月21日(金) 信濃毎日新聞
▼以下転載
上田信用金庫(本店上田市、小林哲哉理事長)で2009年3月に明らかになった計3億1400万円の巨額横領で、上田署が業務上横領の疑いで書類送検した同信金の男性元支店長(55)について、長野地検が不起訴処分としていたことが20日、分かった。地検は「(不起訴事案については)コメントできない」とし、捜査関係者によると「嫌疑不十分」による不起訴だった。だが元支店長は、同署の調べや信濃毎日新聞の取材に横領の事実を認めていた。
送検容疑は、御代田支店(北佐久郡御代田町)の支店長だった04年11月ごろから05年3月までの間、同支店金庫から複数回にわたって現金計1億円を抜き取り、横領した疑い。
同信金は05年3月、送検容疑を含め02年9月以降に総額1億3700万円について横領していたと確認した。その後、元支店長が1991年6月から03年9月にかけて、顧客から預かった現金を預金しないなどの手口で計1億7700万円を横領していたことも08年9月に判明。09年3月に元支店長を業務上横領の疑いで告訴すると発表した。
同信金は同年5月ごろに告訴状を上田署に提出したという。同署は11年1月に告訴状を受理。逃亡の恐れがないことなどを理由に元支店長を逮捕せず、任意で取り調べを続け、同年9月に書類を同地検に送った。地検は同年11月に不起訴処分とした。
不起訴処分について、同署の細沢正・副署長は「地検の判断なので、コメントは差し控えたい」、上田信金の金森豊専務理事は「起訴されなかったことは極めて残念」と話した。
同信金によると元支店長は横領額の一部を弁済しているが、最近は滞っているといい、同信金は今後、損害賠償請求の民事訴訟を起こすことも検討するとしている。
▲転載ここまで
2009年に公表された巨額な横領事件について嫌疑不十分で不起訴処分となったとの記事でした。
嫌疑不十分であるのならどう不十分なのか理由をしっかり教えてほしいように思いますね。
(文:mitu)
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