開業15年長野新幹線北陸へ 通過駅化懸念利用増図る東信2駅

うえだNavi編集部

2012年10月01日 11:47

2012年10月1日(月) 信濃毎日新聞

▼以下引用

9月27日昼すぎ。松本ナンバーのジャンボタクシーが上田駅温泉口(上田市)に停車した。そばには「上田線のりば 上田駅~安曇野市」との案内看板。「上田線」は安曇野市のタクシー業者4社が共同運行し、同市中心部と上田駅を約1時間で結ぶ予約式路線(運賃片道2千円)で2010年から走らせている。

荷物を手に乗り込んだのは同市豊科の会社員小阪たか子さん(47)。埼玉県の病院に入院している祖母を見舞い、この日は大宮駅(さいたま市)から長野新幹線に乗り、上田駅で降りた。自宅との往復で上田線を使うのは今回が初めて。「(自宅から)上田駅に思ったより早く着いた。(運賃も)安くて快適。また利用したい」

JR東日本によると11年度の県内駅の1日当たり平均乗車人数は長野2万859人、軽井沢2732人、佐久平2682人、上田2585人―の順。上田、軽井沢はしなの鉄道利用者を含まず、長野、佐久平は在来線利用者も含むため単純比較はできない。ただ、この統計上は最近5年の減少割合は他の3駅がひと桁台なのに、上田は10%程度と大きい。14年度末の金沢延伸で大幅なダイヤ改正が見込まれるため、上田市の清水治彦。都市建設部長は「(乗降者が少ないと)延伸後の停車本数減の材料にされかねない」と危機感を募らせる。

同市の今後の利用増に当て込むのが、松本、安曇野市など中信地方からのアクセスだ。JR中央東線の特急「スーパーあずさ」の松本―新宿間は約2時間半。一方長野新幹線は上田―東京間が1時間20~30分程度。中信から車で上田駅に向かい新幹線を使う方が都心の目的地に早く到着できる場合もある。タクシーの上田線も業者がそうした点に着目したのがきっかけだ。

母袋創一上田市長は県の新たな総合交通ビジョンを話し合う8月の会議で、県道路公社管理の有料道路・三才山トンネル(松本市―上田市)、新和田トンネル(岡谷市―小県郡長和町)、平井寺トンネル(上田市)の無料化を県側に要請。阿部守一知事は9月県会一般質問で「利用目的なども勘案した負担軽減を検討することが必要」と答弁しており、実現すれば追い風になりそうだ。

県新幹線・在来線企画室によると、1日あたりの停車本数は1997年の開業時に比べ県内4駅全てで増え、現在は長野が54本(開業時48本)、軽井沢52本(同38本)、上田50本(同38本)、佐久平48本(同32本)。ただ、延伸後の増減についてJR東日本は「全く未定」(長野支社)としている。

▲引用ここまで

長野新幹線が開業15年を迎えました。2014年には石川県の金沢まで延伸することが決まっていて、いま工事が進められていますね。

延伸すると上田駅は通過駅になってしまうのではないかとの意見もあります。

この記事では、松本や安曇野市などの中心地方からの利用客を増やすことなどが出ていました。

これからどうしていくのかよく考えていきたいですね。

(文:mitu)

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