個体識別番号を再使用管理システム素通り 信州ハム社員牛肉偽装
2012年10月4日(木) 信濃毎日新聞
▼以下引用
信州ハム(上田市)の国産牛肉偽装事件で、不正競争防止法違反(品質などを誤認させる行為)容疑で逮捕、同罪で起訴された同社社員2人が、過去に職場で使用した個体識別番号を再度使い、ラベルを偽造していたことが3日分かった。2人の出向先で、同社から食肉加工業務を委託している協同組合信州ミートパッカー佐久加工センター(佐久市)の管理用コンピューターシステムは同じ番号の使用をチェックする機能がなく、容易に偽造できたとみられる。
信州ハムと同センターは、センターに入荷した牛肉の在庫を個体ごとに厳密に管理していなかったため、偽装牛肉の流通につながったという。牛肉の販売業者は、牛の生産履歴を管理する牛肉トレーサビリティー法に基づき、産地や品種を示す個体識別番号を適切に表示する義務を負っている。
信州ハムによると、起訴された2人は、取引業者の注文に基づいて同センターでパック詰めした牛肉を冷蔵庫や冷凍庫から取り出し、箱詰めしていた。県産ではない国産交雑種の肉を県産黒毛和牛と装って販売するため、昨年12月からことし2月までの間に、センターで過去に出火した県産黒毛和牛の番号を使ってラベルを作り、パックに貼っていた。
ラベル作成は別の従業員の担当だったが、2人は作成装置がある部屋の隣で箱詰めをしており、操作が可能だった。複数の捜査関係者によると、2人はパソコンで過去に使った番号の履歴を呼び出し、ラベルを偽造。正しいラベルと貼り替えていたという。
農林水産省関東農政局(さいたま市)の調べでは、こうした不適切な表示で信州ハムが販売した牛肉は約6.5トン。同局はことし3月末、牛肉トレーサビリティー法に基づき、再犯防止策などを行うよう同社に勧告した。
その前後に同社は、ラベル作成装置のスイッチを金属の箱で覆って鍵を取り付け、担当者しか使えないようにした。4月にはコンピューターシステムを更新。既に使われた個体識別番号を再度入力するとエラー表示がでる機能を追加した。
▲引用ここまで
協同組合信州ミートパッカー佐久加工センターに出向していた信州ハムの職員2人による牛肉偽装事件について個体識別番号を再使用していたとの新たなことが分かったようですね。
地元企業さんには頑張っていただきたいので、これからも適切に業務を進めていただきたいですね。
(文:mitu)
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