再考・再興 上田のまちづくり 第6部 にぎわうために(5)

うえだNavi編集部

2012年12月01日 08:12

2012年12月1日(土) 信濃毎日新聞

提言 新店舗を呼び込もう

上田市の柳町に今年オープンした東御市のワイナリー「はすみふぁーむショップ&カフェ」に立ち寄った観光客のコメントから入り、「柳町まちづくり協議会」や2010年8月に岡崎酒造の岡崎光雄さんが発起人代表となって立ち上げた「柳町まちづくり会社」の取り組みなどが紹介されており、まちづくり会社の取り組みとしては、柳町に出店する希望者に空き家を紹介すること、そして空き家の地権者が安心できるように、会社が借り手の保証人になる仕組みをつくったことなどが紹介されていました。

しかし、会社の仲介の実績はまだ1件もないとして、人手が足らなくて需要を掘り起こせていないとの岡崎さんおコメントが掲載されていました。

比較して県内の商店街の事例として、下諏訪町御田町商店街の「御田町おかみさん会」の取り組みや同じ下諏訪町の「匠のまちしもすわあきないプロジェクト」の活動などが紹介されていました。おかみさん会が出店希望者と空き店舗の橋渡し役をして2003年に10点余りあった空き店舗が2011年にはゼロになったそうです。

そのあとは、海野町商店街の現状について取り上げられていました。今年、3店舗の新規出店があったが、まだ10店舗の空き店舗があることを指摘し、海野町商店街振興組合の塚田昭彦理事長のコメントとして「商店街の雰囲気は全ての店でつくるもの。商店主や地権者がみんなで店舗誘致に取り組めるように努力したい」とのことが掲載されていました。

最後は、市街地がにぎわうために、商店街の再生は欠かせない。新しい仲間を増やす取り組みを一丸となってできれば、道は開けるはずだと締めくくられていました。

上田市には海野町、原町、松尾町、天神4つの商店街振興組合等(※1)がありますが、それ以外にここに掲載されていた柳町や、上田映劇の通りのある本町など商店街でなくてもまちづくりに取り組む町が他にもあります。

商店主や地権者が一丸で取り組むことと合わせて、上田市の市街地にある商店街やまちづくりに取り組むみなさんが連携しながら取り組みができるといいですね!

※1参考:上田市役所 商店街振興組合等
http://www.city.ueda.nagano.jp/hp/sys/20091002133752796.html

(文:mitu)

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