上田 地元の生糸で上田紬を 商工会議所などで実行委 プロジェクト
2013年5月1日(水) 信濃毎日新聞
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上田市の上田商工会議所と信州大学繊維学部、市内の紬業者でつくる上田紬活性化支援事業実行委員会(鈴木由紀夫委員長)は、地元で蚕を育て、生糸を取る「蚕飼姫プロジェクト」を発足させ、5月中旬、同市常田の同学部施設内で市民が蚕の飼育を始める。
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記事によると、上田紬活性化支援事業実行委員会は養蚕から紬の製品化まですべての過程を地元で復活させようと2011年9月に発足されたそうで、今回のプロジェクトの最初の3文字は「蚕飼姫(こがいひめ)」と読むそうです。
計画では、上田市内の蚕種会社からまず6万匹の蚕を仕入れて信州大学繊維学部の施設で飼育し、公募で参加した市民が繊維学部の教員からの指導を受けながら学部内にある研究用の畑にある桑約1500本の葉を蚕に与えたり、世話をして約15キロ分の生糸を取り、紬業者が上田紬を織る予定とのこと。
長野県は明治・大正時代には蚕糸王国とよばれるぐらい、養蚕が盛んだった地域で、上田は塩尻・秋和地区を中心に、蚕種と呼ばれる蚕の卵を作って売る蚕種業、上小地域全域で行われた養蚕業、丸子地域に依田社をはじめとする製糸業などが盛んだった地域です。
商工会議所の小山田理事はプロジェクトで上田の養蚕をPRし、将来は地元農家が本格的に養蚕をはじめ、地元産の上田紬を販売できるようにするきっかけにしたいとのこと。
実際に販売するために継続的に取り組んで行けるように活動して、これらの取り組みで地元産の生糸から作られる上田紬が生まれることいいですね!
(文:mitu)
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