蚕都の名残「氷平風穴」記述残るも場所は長年不明 有志が確認住民ら見学会

うえだNavi編集部

2013年09月22日 11:40

2013年9月22日(日) 信濃毎日新聞

▼以下引用

明治から昭和初期にかけて、山腹の岩などの隙間から流れる冷たい風を利用して蚕種を貯蔵した「風穴」の一つが上田市真田町傍陽で確認された。存在が知られていた「氷平風穴」とみられ、具体的な場所が長年分かっていなかったという。

▲引用ここまで

記事によると、21日は真田中央公民館が地域の歴史講座の一環で見学会を開き、住民ら30人が参加して「蚕都上田」として蚕糸業が盛んだったころに思いをはせたとのこと。

今回の風穴の場所は、中組地区の山の標高1000m付近にあり、資料によると、石垣で囲まれたくぼみは間口1.8m、奥行3.6m、高さ2.3mほどだそうで建物はないが、風穴に通じる石壁の通路が残っているそうです。

風穴は、蚕都上田時代に蚕種を冷やしてふ化する時期をずらすのに利用されたもので、上小地域には30カ所ほどあるとのこと。

今回話がでていた氷平風穴の他にも上田市内には、ご自宅に風穴のような場所を持っていらっしゃる方もいらっしゃったり、別所の三島神社のところに氷沢の風穴も有名です。

蚕都上田として繁栄したこういったものは保存して、後世に伝えていきたい郷土の歴史ですね!

別所温泉観光協会HP-三島神社(氷沢の風穴)-など
http://www.bessho-spa.jp/sight/temple.html

(文:mitu)

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