【特集】早川知佐のNHK大河ドラマ『真田丸』見聞録<第8回 調略>海津城への想い

うえだNavi編集部

2016年04月19日 10:00

上田観光大使 六龍堂・早川知佐の
NHK大河ドラマ「真田丸見聞録」
うえだNaviにて連載するNHK大河ドラマ「真田丸」の関連企画連載。
信州上田観光大使であり歴史プロデューサーの早川知佐氏による、大河ドラマ「真田丸」の見聞録として、放送中の一年間、毎週放送されるドラマについての解説やさらに深く切り込んだ見どころをご紹介いただきます。一度見た後だからこそわかる、さらに深い真田家についての知識、時代背景などを知って、大河ドラマを三倍楽しもう!

 海津城への想い <第8回 調略>

昌幸と信尹による春日信達の調略が戦慄を呼んだこの回。

舞台の海津城は信達の父・虎綱(高坂昌信の名前が有名)が守ったことで有名だが、築城には幸隆も絡んでいる。

そして後年、信幸が城主となる。そう、後の松代城だ。過去にも未来にも真田と縁の深い城だ。

ドラマでも信繁が言っていたように信達の父・虎綱は百姓の身分から武田に就職するのだが、その採用理由は信玄の一目惚れ。

美少年だった虎綱は信玄から熱烈なラブレターを貰ったりもしている。(男性同士の恋愛は当時普通のことだった)

しかし特別扱いに甘えることなく戦でも活躍し、武田屈指の智将となり海津城を任されるに至る。

勝頼の時代に弱体した武田家を献身的に支えたのも虎綱で、最期はこの城にて亡くなる。

そんな父から受け継いだ城だから信達の思い入れも深い。それ故の悲劇だったのかもしれない。

NHK大河ドラマ「真田丸」<第8回 調略>あらすじ動画

→次話 佐久のノブシゲ <第9回 駆引>(近日公開)
←前話 滝川と木曽と、真田の縁 <第7回>

 早川知佐の真田丸見聞録 目次

早川知佐の真田丸見聞録オープニング
<第1回 船出> 武田家の苦悩 
<第2回 決断> 武田家の魂を継ぐ者
<第3回 策略> 真田を支える『弟』たち
<第4回 挑戦> 真田と徳川の因縁
<第5回 窮地> 信繁と女性たち
■<第6回 迷走> 信繁と、茂誠と松

 筆者プロフィール

歴史プロデューサー 早川知佐(はやかわ ちさ)1977年生まれ 幼少時より歴史に傾倒。
2007年より歴史プロデューサー『六龍堂』として活動を開始。東京を中心に歴史イベントやグッズ開発のプロデュースなどを手掛け、2008年7月、それまでの活動と戦国武将・真田幸村公への熱意を買われ『信州上田観光大使』に任命される。
「歴史で地域活性化=日本を元気に」をモットーに、地方自治体による歴史観光のアドバイザー、歴史ファンへの情報発信、イベント企画、歴史講演、地域活性化講演、イベント司会、書籍への執筆などを手掛ける「現代の軍師」として活躍。
地域問わず、歴史ファンの交流活性と地域活性に努めている。オフィシャルサイト■六龍堂 公式ブログ
早川知佐 Facebook

 関連サイト

NHK大河ドラマ「真田丸」
信州上田真田丸大河ドラマ館
上田観光コンベンション協会
信州上田観光ガイド 上田城

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