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銅版画家 小松美羽 [城宝命人第67弾]

小松美羽
銅版画家 小松美羽

世界を目指して活動の舞台を広げているアーティストが坂城町にいる。今、テレビや雑誌でも活躍中の銅版画家「小松美羽」さんだ。今回は2月9日から開催される「第十回長野灯明まつり」の作品を描いているという小松さんのアトリエに突撃取材!


-小松美羽と画-
 作品を通して私が伝えたい事が伝わっていると、とても嬉しい気持ちになります。逆に見てくださった方の感想を聞いて、気付かされることがあったりもして。長野で開催した個展では、中学生の女の子が画を買いたいと言ってくださいまして、とてもびっくりしましたね。無口な感じの女の子だったんで、楽しくないのかなぁあと思っていたら、すごく長い時間鑑賞してくださって、最終的にお年玉を使って買ってくださったんですよ。
 お恥ずかしい話、思い出せば私は中学生の頃、画にこんな時間を掛けなかったなぁと。美術の成績は普通…でしたね。なんというか、ちゃんと描かない人だったんで(笑)言われた通りのものを描かずに、自分の感じたままに描いてしまっていたというか(笑)

-小松美羽と信州-
 小さい頃の遊びだったり、夢中で読んでいた妖怪の本だったり、小さい頃培ったものを大人になった時に描いていることが多いので、信州に戻ってくるっていうことはそれを思い出す作業とでもいいますか、大切だった若いころの感覚を思い出して、画のイメージに落とし込んでいます。私の画の原点を創ってくれたのが信州なので、ここに戻ってくるとあ〜そうだそうだ!っていう気付きがありますね。

-小松美羽の画-
 小さい頃から絵を描くことが好きでしたが、本格的に自分の心の中の物を描くようになったのは上京してからですね。小さい頃は動物図鑑を見ながら動物の絵を描いていました。動物が大好きなんですよ。美術の幅が広がることで描く力がついてきて、同時に描きたいものも増えていきました。そんななか「線」に魅せられんです。て銅版画に出会いました。銅版画の線というのは銅版画でしか表現できないんですよ。インクの厚み、油膜から出る独特の色合いとか風合いを出せるのは銅版画だけですね。 ほとんどの作品に〝目〞がありますが、目を目として描くのではなく、目を一つの生き物として描くことで自分の表現の幅が広がるという感覚があります。目から描くと自分の画の軸がぶれないんです。目を閉じた画はないですね。垂れ目か釣り目か、カッと見開いた目が多いです。


-小松美羽の気分転換-
 気が乗らない時は、愛犬と散歩して四葉のクローバーを探したりとか、かくれんぼをしたりするんですよ。私が隠れちゃうんですけどね。不安そうな表情で探して、見つけたときの喜びようがとってもかわいいんです。他にもウーパールーパーも2匹飼っていて、水の中で漂う姿がたまらなくかわいいんですよ。
小松美羽


-小松美羽と上田-
 上田市は推すところがいっぱいある街ですよね。観光地としても引っ張りどころがたくさんある街だなぁと思います。上田は美味しいレストランが多いですよね。東京だと高級なレストランの味を上田ではとてもリーズナブルに楽しめるっていうイメージがあります。昔懐かしい話ですが、小さい頃はにぎやかな上田の商店街のほていやの屋上でパフェを食べるのが楽しみでした。友達と飲みに行くのはほとんど上田ですね。最近ではアリオに映画館ができたことでよく映画を観に行くようになりました。隣で交流文化施設の建設が進んでいるのに興味津々なんです。私にとっての原点は長野県。だからドバイよりフランスより、あそこで個展が開きたいなぁなんて思います(笑)


-小松美羽の夢-
30歳までに世界で戦う覚悟でいます。今年がそのための新たなる【覚醒】の年、今は着々とその準備の為に自らの絵画を英語で表現する勉強も毎日欠かさずやっています。もちろん絵画のコンセプト、洞察力、表現方法、技術、時代性の5つにもよりこだわっています。世界を舞台にしたレベルの高いギャラリーが集まったニューヨークのアート市場で勝負したいですね。長野から世界へ行けることを証明したいのです。
小松美羽


-小松美羽と灯明まつり-
 善光寺の表参道を歩く方の想いに寄り添える画を、自分自身全力で楽しんで描ければと思っています。普段は威圧的に描く
ことが多いんですが、今回は、優しいお守りのような表現ができたらと思います。ぜひ見に来ていただけたら嬉しいです。


-プロフィール-
1984年11月29日生まれ、長野県坂城町出身。
銅版画家として阿久悠さんのCDジャケットやビジネス誌の表紙などを担当。また、その端正な顔立ちから「美しすぎる銅版画家」としても話題を呼ぶ。2012 年春には地元坂城で、秋には長野市でも個展を開催。
3月には有田焼とのコラボでドバイの紀伊国屋ギャラリーで展示会、4月には日本代表としてフランスのグラン・パレ美術館にて作品が展示される。長野から世界を見据える新進気鋭のアーティスト。





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WritingDate:2012年02月10日