2013年5月24日(木) 信濃毎日新聞
信濃毎日新聞の東信欄に
姿現す上田市・交流文化施設 市民集う場に 課題点検ということで、現在、上田市天神の日本たばこ産業跡地(JT跡地)に建設中の上田市交流文化施設について連載が始まりました。本日の記事は第2回目。
第2回目の今回は「愛着を生む関わり方模索」という見出しでした。
記事の最初の方では、3月下旬に行われた、「文化の薫るまちづくりの集い」の運営の様子が少し書かれていました。
集いは、施設の基本方針に掲げる「市民との協働」を進めるきっかけにしようと企画されたとのことで、市内の芸術、商工団体などの代表29人で実行委員会をつくって当日は受付や誘導のスタッフを行ったそうですが、事前準備は事務局の市の職員が担当されたため、事前の会合は2回だけだったとのこと。
市交流文化施設開設準備室は「最初はある程度、市が主導するのはやむを得ない」とする。一方、委員の1人は「行政がお膳立てをして市民が乗るやり方はこれまでもあった。『手伝う』から『一緒にやりましょう』となるまでには、まだまだ時間がかかる」と感じたそうです。
そのあとの記事には市民が本格的に運営に参加している事例として茅野市の事例が取り上げられていました。
茅野市の茅野市民会館では、自主事業を行っており、一般市民から広く企画を募集しているとのこと。募集した企画について採択するかどうかについては、茅野市民会館を支援する地元のNPO法人「サポートC」が推薦した市民とスタッフが議論して決めているそうです。
来場者の受付や宣伝、舞台設営なども、茅野市民会館にサポーター登録している140人ほどの市民がボランティアで担っているとのこと。
こういった支援支援体制は茅野市民会館ができる6年前の1999年に「茅野市の地域文化を創る会」をつくり市民と粘り強く議論を重ねてきた結果が土台となっているとのことが書いてありました。
上田市に戻ってみると、2008年に交流・文化施設等整備検討委員会が補足して、公共施設や芸術文化の専門家以外にも市内の文化、商工団体代表や公募市民が参加して、住民説明会や出前講座なども150回以上開き意見を聞いてきた。
ただ、委員会が2009年に整備内容に関する最終報告をまとめて以降市民が検討に参加する組織は常設はされていない状態とのこと。
最後の段落では、「やりたいことや責任を市民と共有し、みんなが『自分たちの劇場だ』と感じられるような雰囲気づくりをしていきたい」と先日報道のあった、4月から舞台芸術監督についた馬場道雄さんの言葉で締めくくられていました。
以前この関連記事にも書きましたが、 「JT上田工場跡地における公共的整備内容に関する研究会」に私が参加したのが2006年(平成18年)でした。
その時にアンケートが実施され、市民会館や文化会館の設置が最多となり今に至る経緯があります。
最後の馬場さんのお言葉が象徴的ですが、その場所が自分たちの居場所や表現する場所、好きな場所『自分たちの劇場だ』となるような様々なことをやっていって行政と協力しながら取り組みを早く進めていかなければいけないと思いますね。
(文:mitu)
追記:最終回までいったのでそれぞれの記事をピックアップしました。
姿現す上田市・交流文化施設 市民集う場に 課題点検(1)
http://uedanavi.naganoblog.jp/e1270574.html
姿現す上田市・交流文化施設 市民集う場に 課題点検(2)
http://uedanavi.naganoblog.jp/e1270591.html
姿現す上田市・交流文化施設 市民集う場に 課題点検(3)
http://uedanavi.naganoblog.jp/e1271443.html
姿現す上田市・交流文化施設 市民集う場に インタビュー(4)
http://uedanavi.naganoblog.jp/e1273393.html
姿現す上田市・交流文化施設 市民集う場に インタビュー(5)
http://uedanavi.naganoblog.jp/e1274408.html
姿現す上田市・交流文化施設 市民集う場に インタビュー(6)
http://uedanavi.naganoblog.jp/e1275875.html
WritingDate:2013年05月24日